回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟について
大きな病気や怪我をすると「急性期病院」と呼ばれる病院で治療を受けます。「急性期病院」は生命を救うことが大きな目的であるため、生命の危機を脱すると退院を勧められることになります。しかし多くの患者さんは、この時期にはまだ心身のダメージは残っており、元の生活に戻ることは難しく、受け入れる家族も困惑することが多くみられます。これを解決するために「回復期リハビリテーション病棟」が平成12年から各地で開設され始めました。
つまり、この病棟は生命の危機を脱してもサポートが必要な患者さんを対象として、入院の上で自然回復を促す環境を作り、多種の医療専門職がチームを組んでリハビリテーションを集中的に行い、良い状態で自宅退院、社会復帰することを目的とした病棟です。
患者さんお一人お一人について、担当の医師・看護師・介護福祉士・社会福祉士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士によるカンファレンスを月に1回開催し、リハビリの現状を把握し、退院後の生活について検討しています。また、ご家族にリハビリ場面を見学いただくことや、患者さんとご家族へ現状をご説明するとともに、退院後に想定される生活上の注意点や必要な支援についてお伝えすることで、ご本人、ご家族の疑問や不安の解消に努めています。
回復期リハビリテーション病棟の対象患者について
対象疾患 |
最大入院期間 |
|
1 |
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、または義肢装着訓練を要する状態 |
150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 | |
2 | 多肢の骨折、大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の骨折 | 90日 |
3 | 外科手術又は肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後 | 90日 |
4 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後 | 60日 |
5 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
6 |
急性心筋梗塞、狭心症発作、その他急性発症した心大血管疾患または、手術後の状態 |
90日 |
お部屋について
お部屋について
個室から4人部屋まであります。
障害の重さに応じてお部屋を調整いたします。
個室に入室を希望される方には、室料差額(差額ベッド料)をご負担いただきます。
(この費用は保険外の料金になります)