血液内科
医師のご案内
氏名 | 役職 | 専門医・資格など |
---|---|---|
伊藤 孝美 (いとう たかよし) |
部長 |
血液指導医 日本内科学会総合内科専門医 臨床研修指導医 医学博士 |
小川 晋一 (おがわ しんいち) |
部長 |
血液内科専門医 日本内科学会総合内科専門医 |
他、非常勤 1名
血液内科について
血液内科のご紹介
当院の血液内科は平成12(2000)年度に開設され、2017年度から3人体制でしたが、昨年度1名退職したため、今年度からは2人体制となっています。
当院で扱っている血液疾患は白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫等の造血器腫瘍から、再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病を含めた多岐にわたっています。また、2011年11月よりJALSGに参加しており、日本の造血器腫瘍の治療成績や治療の質の向上にかかわる臨床研究を行っています。
2022年度の血液内科ののべ入院患者数は108名と前年(136名)をさらに下まわりました。これは年度の後半にスタッフ1人が欠員となり、診療業務を縮小せざるを得なかったことが影響しています。
入院症例の内訳は急性骨髄性白血病8例、急性リンパ性白血病1例、悪性リンパ腫35例、多発性骨髄腫14例、骨髄異形成症候群10例、特発性血小板減少性紫斑病2例、再生不良性貧血4例などでした。昨年度は新規の症例の割合がやや多くなっており、検診者数の増加や医療連携の回復傾向を反映しているかもしれません。
予約外来は2人が週2回(火・木午前/木・金午後)行っています。新患外来はこれまで通り、週1回(金午前)に行っています。また、土曜日も非常勤で筑波大学血液内科教授が予約外来診療を行っております。外来では通常の診察のほかにも、化学療法や骨髄検査、輸血等の処置などを日々行っています。特に化学療法は外来だけで昨年度も例年なみの1500件以上を施行しております。
なお、患者さんのご紹介ですが、お待たせしたくない時は病診連携室を通して予約してもらえるとよいかと思います。ただし、白血病が疑われる場合など緊急性が高い場合は、電話で直接ご連絡ください。できるだけ受け入れたいとは考えておりますが、病棟ベッドが満床で当日の対応が難しいこともあり、数日お待たせすることもあります。申し訳ありませんが、その際はご容赦ください。
治療は県内の関連施設が集まって毎年改訂・作成するマニュアルをもとに行っています。急性白血病などの治療で必要な無菌室は新規2床+旧2床が使用できます。また、治療の際には病態・疾患をできるだけわかりやすく患者さんに説明するよう常に心がけ、不安を少しでも軽減するように努めております。
造血幹細胞移植についてですが、自家移植は当院で行える設備はありますが、残念ながら専門のスタッフ不足などにより実施が困難な状況です。このため、ほかの同種移植(ドナーを要する移植や臍帯血移植など)例も含めて、筑波大学附属病院等と相談しながら適宜ご紹介させていただいています。
認定施設状況
2011年 4月 「血液内科学会認定研究施設」認定
2011年11月 「JALSG(日本成人白血病研究グループ)」参加
診療統計
入院患者内訳
|
2016 年度 |
2017 年度 |
2018 年度 |
2019 年度 |
2020 年度 |
2021 年度 |
2022 年度 |
急性白血病 | 12 | 10 | 13 | 10 | 9 | 11 | 9 |
悪性リンパ腫 | 52 | 53 | 56 | 51 | 26 | 38 | 35 |
多発性骨髄腫 |
20 | 20 | 20 | 15 | 15 | 13 | 14 |
骨髄異形成症候群 | 14 | 20 | 12 | 19 | 16 | 16 | 10 |
その他の造血器腫瘍 | 7 | 3 | 7 | 5 | 7 | 3 | 4 |
その他血液疾患 |
11 |
9 |
7 | 10 | 11 | 10 | 9 |
血液疾患以外 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 |
症例数合計 | 118 | 117 | 116 | 111 | 84 | 91 | 83 |
のべ入院合計 | 156 | 168 | 205 | 156 | 125 | 136 | 108 |
化学療法件数
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
外来 | 1793 | 1667 | 1895 | 1531 | 1553 | 1520 |
入院 | 894 | 595 | 446 | 432 | 488 | 393 |
化学療法総件数 | 2687 | 2262 | 2341 | 1963 | 2041 | 1913 |