放射線部
放射線部は現在、診療放射線技師31名、看護師1名、事務員2名の計34名で画像診断・放射線治療を担当しています。
画像診断分野は、一般撮影検査・CT検査・MRI検査・超音波検査・RI検査・X線透視検査・血管造影検査に分けられ、放射線科医や各依頼科の医師と協力しながら検査・治療を行っています。
放射線治療分野は、放射線治療専門医と連携し、治療計画や照射業務を行っています。
放射線部受付
診察券を受付にお出し下さい。
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一般撮影
胸部、腹部、骨をはじめとするレントゲン写真を撮影します。
当院ではFP装置及びCR装置を用いてデジタル処理を行っています。
院内ネットワークから患者さんの情報が入力されるため、
待ち時間の短縮がはかれます。
マンモグラフィー
FUJIFILM:AMULET Innovality |
マンモグラフィーとは、乳房専用のX線撮影で、乳房を圧迫板によってはさみ、薄く延ばして撮影します。 当院では、全て女性技師が撮影を行います。
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X線CT
東芝社製: Aquilion ONE(320 列) |
頭部、胸部、腹部をはじめとする体のあらゆる部位の断層写真を撮影します。 また断層データから別の角度や三次元画像の作成も行っています。 平成26年3月に最新の320列CTを導入し、従来の64列CTと2台体制になり、待ち時間の短縮が可能になりました。 |
頸動脈の3D | 心臓の3D | 胸腹部大動脈の3D | 下肢動脈の3D |
超音波診断
東芝社製:aplio500 | 東芝社製:aplio400 | Canon:aplio a450 |
超音波検査とは、人の耳では聞こえない高い周波数の音を利用した画像検査法の一つです。
主に腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・膀胱・子宮・卵巣など)、血管領域(頸動脈・四肢の動脈など)、体表領域(乳腺・甲状腺・唾液腺など)の臓器を検査していきます。また、超音波ガイド下による治療や生検なども行っています。
超音波検査は被曝がなく妊娠中でも安心して受けることができる検査です。
X線TV
島津:SONIALVISION G4 | Canon:UItimax-i |
当院のX線TV室では主に消化器・泌尿器を対象に造影剤を用いた検査や消化器・呼吸器系のX線透視を併用した内視鏡検査・治療を行っております。
当院のCアーム装置は17×17インチのFPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しており、大視野・多方向・超高精細画像の取得を可能とします。
また高画質・低線量検査コンセプト“octave SP”を搭載し、従来よりも低被曝での検査が可能です。
血管造影検査
SIEMENS社製:Artis zee with PURE | PHILIPS社製:Allura Clarity |
この血管撮影装置は、血管内に細い管(カテーテル)を挿入し、造影剤(レントゲンに映る検査用の薬)を注入する事で、微細な血管病変(狭窄・閉塞等)の診断を可能にします。従来の装置よりも画質が格段に向上した為、検査・治療が効率的に行えます。また、一度に2方向からの撮影が可能な為、使用する造影剤の量と、時間の短縮が可能になりました。さらに、高度のカテーテル治療にも対応可能な装置です。そして従来の装置に比べると、被ばく低減を十分に考慮したシステムになっています。
MRI検査
SIEMENS社製:AVANTO 1.5T | キャノンメディカルシステムズ社製:3.0T |
MRI検査は、強い磁石と電波を使用する画像診断装置です。様々な部位を撮影することが可能です。放射線は用いませんので、被ばくの心配はありません。
MRI検査時は、検査部位にコイルと呼ばれる撮影器具を装着して、筒状のMRI装置の中に入っていただきます。検査中は様々な音がします。撮影時間は、検査内容により変わりますが、おおむね15分から40分程度です。動きには大変弱い検査ですので、じっとしている必要があります。MRI検査による痛みはありません。また、必要に応じて造影剤を使用することがあります。
筒状の装置の中に横になっていただくことになるので、閉所恐怖症の方は、検査の実施が困難な場合があります。
MRI装置は、強い磁石を使用しているため、体内に金属の埋め込みのある方などは、MRI検査が受けられないことがあります。体内に金属の埋め込みがある方は、必ず主治医に申し出てください。
また、金属類をMRI室へ持ち込んだ場合、画像に影響を及ぼすだけでなく、身体に影響を及ぼす様な事故が発生する恐れがあります。検査前に、金属類をはずしていただいたり、必要に応じて着替えをしていただきますので、ご協力をお願いします。
RI検査
SIEMENS社製:Symbia T16 |
核医学検査(RI検査)は、放射線を出すお薬を体内に投与し、ガンマカメラにて投与されたお薬の分布を画像化する検査です。当院に導入されている装置はSPECT(スペクト)-CT装置で、従来の全身撮影などの撮影に加えて断層像も撮影できるSPECT装置に、解剖学的な情報を多く得ることができる16列のマルチスライスCTを搭載した複合型の装置となっています。
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骨塩定量検査
GE社製:Ⅹ線骨密度測定装置「PRODIGY」 |
X線を用いて骨密度や体脂肪率を測定します。
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放射線治療
高エネルギーの放射線を用いて、身体を切らずに治療します。がんのある臓器の形態や機能を損なうことが少なく、放射線そのものは人体に痛みをもたらしません。また、毎日の治療は、10分~15分程度と短く、外来で行うことが可能な場合がほとんどです。入院せず、仕事や今までの日常生活を維持しながら治療することができます。実際の治療手順は以下の通りです。
- 初回診察
放射線治療医から、病気の状態・放射線治療の必要性・効果・副作用の説明が行われます。 - CTシミュレーション
CT装置を用い、治療時と同じ体位でCT撮影を行います。 - 治療計画・検証作業
CT画像を基に放射線治療医が治療の方法を決定し、安全に治療ができるか診療放射線技師が検証します。 - 治療
安全かつ精度良く治療するために、治療終了の声がかかるまで動かないでください。
放射線治療装置 |
CTシミュレータ装置 |
放射線治療計画装置 |
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当院は非常勤の放射線治療専門医、放射線治療専従の診療放射線技師、看護師がおりますので、安心して放射線治療を受けていただけます。
当院の放射線治療詳細