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泌尿器科

最近のトピックス

 前立腺肥大症に対する新しい治療 

WAVE治療(経尿道的水蒸気治療) 

WAVE治療(Water Vapor Energy Therapy:経尿道的水蒸気治療)は、前立腺肥大症の新しい治療方法で、肥大した部分に水蒸気を注入し、水蒸気の熱を利用して前立腺を退縮させる低侵襲な治療方法です。Rezum(レジューム)システムという医療機器を用います。
前立腺内に送り込まれる水蒸気は103℃ですが、体温で冷やされ水に戻ります。この時、発せられる熱エネルギーが肥大組織に影響し、細胞を壊します。壊死した細胞が1-3か月をかけて自然に体内に吸収されることで、前立腺肥大症の症状を和らげます。
治療の特徴として、手術時間が短い、入院期間が短い、身体への負担が比較的少ないため合併症をお持ちの方や高齢の方など、身体機能低下リスクが高い患者様にも適応となる手術です。
WAVE治療後には一定期間、尿道カテーテルを留置します。留置期間は患者様の症状や前立腺の状態によって異なります。詳しいことは担当医にお尋ねください。

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写真提供 ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社

 

HoLEP(経尿道的レーザー前立腺核出術)

尿道から内視鏡を挿入し、肥大した前立腺の腺腫をレーザーを用いてくりぬく(核出)手術です。ホルミウムヤグレーザーというレーザー光を照射し、肥大した腺腫を被膜から切り離します。従来の電気メスを用いるTURPと比較して大きな前立腺肥大でも確実に核出することが可能であり、再発率が少なく、レーザーを用いることで出血が少なくてすむという利点があります。

ウロリフト(経尿道的前立腺吊り上げ術)

日本では2022年4月から保険診療として認可された、排尿障害に対する新しい低侵襲な治療です。尿道から内視鏡を挿入し、前立腺が位置する尿道の壁から針を刺すと、自動的に糸が前立腺をつかむようにして止まります。(ウロリフトインプラントの挿入)これを4~6か所行うと、肥大した前立腺が糸で圧縮されて尿道が広がり、排尿症状が改善します。
ウロリフトによる治療は従来の前立腺肥大症の手術より手技が簡便で、短期間の入院で治療が可能です。ウロリフトの手術後では性機能も温存されます。
ウロリフトは心臓疾患、肺疾患、血液をさらさらにする薬(抗凝固剤・抗血小板剤)を内服していて、従来の手術や麻酔が困難とされていた患者様にも、行うことができます。

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ウロリフト手術の模式図
インプラントを前立腺部尿道に数か所挿入し、尿道を広げます。
インプラント