栄養部
糖尿病食を知ろう
食事療法はすべての糖尿病の人に必要な治療法です。
健康な人と同様な日常生活を送るためには主治医の指示に従って、正しい食事療法を毎日続けていくことが大切です。
適正なエネルギー量の食事で、栄養のバランスのよい食事をとることです。
食べていけない食品はほとんどありませんし、糖尿病にとくによい食品もありません。
過食を避け、偏食せずに、規則正しい食事をすることです。
適正なエネルギー量とは適正な体重(太らず、やせ過ぎず)を保ちながら日常生活に必要な量です。通常は理想体重と活動(仕事)量から求めます。
炭水化物や脂質のとり過ぎとビタミン、ミネラル、食物繊維の不足に注意し、色々な食品を食べるようにすることが大切です。
1日のエネルギー量を3回の食事にほぼ均等に分け、できるだけ決まった時間に食事をとることを心がけてください。また間食や夜食はできるだけ避けてください。
食事療法のコツ
ごはんだけを減らせばよいというわけではありません。決められた量をとりましょう。
減らし過ぎるとおかずを食べ過ぎたり、間食が増えたりするので、かえってエネルギーがオーバーしてしまいます。
一見エネルギーは低そうですが、そうではありません。食事と一緒より間食としてとったほうが血糖が上がりにくくなります。
魚・肉・卵・豆腐などは1食1品を目安にし、種類を毎食変えましょう。
カルシウム補給のためにも1日1本を。ただし飲みすぎは禁物です。
油脂は非常に高カロリーです。とくに動物性のバターや肉の脂身のとりすぎは肥満だけでなく、脂質異常症の原因にもなります。
野菜はビタミンや食物繊維がたっぷりです。1日に生野菜なら両手に山一杯、茹で野菜なら片手1杯程度はとりましょう。
また、海藻、きのこ、こんにゃくはノンカロリーです。
献立にうまく取り入れ、ボリュームを持たせると満腹感がでます。
お菓子やアルコールは食事療法を乱す原因になります。
以上のことを守っても効果がないときはさらに細かな食事療法が必要です。
「糖尿病の患者さんが適正な量で栄養バランスのよい献立ができるように」と糖尿病食事療法のための食品交換表(日本糖尿病協会・光文堂)があります。 |