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新型コロナウイルス感染症拡大している今、思うこと

カテゴリ: ニュース 作成日:2020年07月22日(水)

 非常事態宣言下で様々な催し物が中止、店も営業を見合わせ、国民1人ひとりが外出等を控えて自覚ある行動をとったことで、5月後半から新規感染者数が激減しました。当院としても3月末の院内感染発生から様々な対策を行い、4月中旬から新規感染者はなく、5月16日に院内感染の終息を発表しました。

 当院は感染症指定医療機関であり、COVID-19に対しても1月から対策をはじめ、クルーズ船患者の受入れ等を通して、対策の改訂を繰り返してきました。努力してきたにも関わらず、院内感染を起こしてしまいました。当時はPCR検査が出来ない状況だった、新規感染症であり、感染経路や感染者の症状、病気の進行、治療法など全てわからない状態で、手探りで診療を行わなければならなかったこと等、言い訳はいっぱい出来ます。しかし、院内感染が起きたわけですので、我々の用意していた予防策では不十分であったということは否定できません。様々な要因はあると思いますが、この院内感染で亡くなられた方もいらっしゃいます。このような事態になったことに対して深くお詫びを申し上げるとともに心よりご冥福をお祈りいたします。

 当院の医師、看護師など医療従事者も感染しました。病院内の安全を守るために150人ほどの接触者を自宅待機させることになり、院内は大混乱となりました。国立感染症研究所や保健所と協力しながら少しずつPCR検査を行い、病院内の安全区域の確認を進め、4月13日から外来業務を再開することができました。マスク等の医療物資が少ない中、効率性を重視しながら、防護レベルを高いところまで引き上げて対応しました。その結果、新規感染者は現れず、5月に院内感染の終息を発表することが出来ました。

 院内感染の公表と共に職員に対する中傷など様々な嫌なこともありましたが、逆に多くの方々から励ましや支援をいただきました。激励のお手紙、日常品や医療物資の供給、寄付など様々ですが、全てに勇気付けられ、援助のお陰で医療物資も枯渇せずに乗り切ることが出来ました。あのような状況下では、励ましの声ひとつが勇気を与えてくれることも実感いたしました。本当にありがとうございました。このご恩を忘れることなく、これからも苦しんでいる人々を救うために努力を続けたいと思います。

 しかしながら世の中は今、非常事態宣言の解除と共に東京を中心として新規感染者数が増加しはじめ、若年層を中心に急速に増えているだけでなく、地方へ感染が拡大しています。私も感染症の収束を願っていますが、しばらくは実現困難と思われ、本気でCOVID-19を上手く対処しながら生活する、いわゆるウィズコロナ(with Corona)を考える必要があると思っています。現在はPCR検査を行うことが出来ますし、この3~4か月の闘いを通じ、我々はCOVID-19について多くのことを学んできました。あの時とは違います。院内感染のあらゆる苦しみの中で培ったものを糧として、職員一同協力しながら前に進み続けたいと思っています。これからもJAとりで総合医療センターをよろしくお願いいたします。

2020年7月22日 院長 冨滿弘之